高気密・高断熱
UA値 (外皮平均熱貫流率) : 0.40W/m2・K 以下
C値 (相当隙間面積) : 0.5cm2/m2 以下
建築基準法では求められていない構造計算「許容応力度計算」によって構造と基礎の耐震性能を確認します。また同じ耐震等級3でも、構造バランスのとれた建物と、バランスの悪い建物があります。それは室内空間の大きさや間取り、建物のデザインにも左右されますが、肝心なのは「構造バランスに配慮した設計スキル」を持っているか否かという事。STONE.では間取りや屋根形状を検討する際に構造バランスも考えながら、コストバランスもとれた設計を心がけています 。
経年劣化を楽しめる素材
無垢木製外壁や無垢フローリング、珪藻土などの自然素材と、耐久性能・コスパを意識した素材とのバランスを意識し、最適な素材をご提案します。無垢木材や自然素材はコストが上がるという事は必ずしもイコールではありませんが、一般的には初期コストが高くなる傾向ではあります。そういった自然素材は一般的な工業製品と違い、年月とともに味わいを増していく魅力的な特徴を持っている反面、使用箇所や使い方を誤ると美観や耐久性が落ちてしまう側面も持っています。ご家族が過ごす時間が長い空間やよく目につく箇所には心地よい自然素材を、過酷な条件にさらされる箇所には高い耐久性を持つ素材、それほど耐久性を必要とせず、見えにくいところにはコスパが良い素材など、適材適所にて素材提案を行います。
流行に左右されないシンプルなデザインとカラーコーディネート
シンプルなデザインは美しい。メンテナンス性も良くなり、構造のバランスもとりやすい。「シンプルイズベスト」という言葉はお家にもあてはまります。また外壁や室内の壁には「せっかくだから…」とか「流行っている色だから…」と、いろんなカラーを取り入れたくなりますが、建物に使用する素材のカラーは統一感のあるものとし、取り替え可能な家具や小物、植物や樹木などでカラーアクセントとする事をおすすめしています。
小さな家で大きく暮らす
「小さい、コンパクト」をどう捉えるかは人それぞれだと思いますが、お家については必要最小限のサイズが理想だと考えています。
建物が小さければそもそもの建築コストが下がる上に冷暖房エネルギーも少なくてすみますし、掃除する範囲も小さくなりいつも清潔な環境を保ちやすくなります。ご家族の距離も近くなるので普段はコミュニケーションがとりやすく、もちろんプライバシーを確保できるそれぞれの小さな個室があるのが前提です。
新築住宅を建てる方で一番多いのは子育て世代の30代~40代のご家族で、特に富山県では「40坪」というのがいまだに基準になっている気がしますが、極端にいえば15年~20年で子供たちが自立して家を出たらその後はご夫婦だけ、という事を考えると「25坪~30坪」でも必要十分な広さだと思います。
個人的にはさらに極端ですが、タイニーハウスやトレーラーハウスでも良いかなと思ったりもしますが、それはさすがに我が家含め子供がいるご家庭では無理があるので、現在と将来を考えたコンパクトな家と、外で過ごしたくなるアウトドア・エクステリア計画が健康的で豊かな暮らしにつながるという考えから、敷地内全体の提案を行っています。
近年はスマホやタブレット、携帯式ゲーム機等が普及し、防犯意識やコロナの影響もあり子供たちは家の中で過ごす時間が多くなっています。でもやっぱり子供たちは外遊びが好きで、環境さえ整えてあげれば外で過ごす時間を増やしてあげられます。もちろん子供に限らず家に閉じこもる生活と、適度に屋外でお日様の光や風を感じながら過ごす生活と、どちらが健康的な生活かは問うまでもありません。
冬場は日射が少なく雪も降り、夏場は全国的にも厳しい暑さとなる富山県ですが、だからといって外で過ごす事を諦める事はなく気候が穏やかな季節はもちろん、暑さや寒さが多少厳しいときでも、外で過ごす時間を楽しいものにするのは工夫次第です。その為には外まわり、お庭まわりにもある程度のコストが必要になってくるので、お家はコンパクトにコストを抑え、抑えた分をエクステリア環境整備につかう事で「小さな家で大きく暮らす」事につながり、より豊かで健康的な暮らしが実現できると考えています。